第22回 海からうまれたもの



こどもたちが貝をつくったとき
一枚の貝の絵を思い出した

札幌の三岸好太郎美術館で見た
貝の絵

若くして亡くなる直前の数日間、
貝や蝶を描いた

忘れがたい美しさ




こどもたちにも、その貝の絵をみてもらう


前回のアトリエで小さく切った折り紙
水面の光たちをとりだす

ブルーシートを敷く


― 海だー!


長い布を敷く


― ぱらぱらぱら・・・

声に出しながら光を布の上にまく



海の上にみんなで寝そべって

波の音を聞く

頭を突き合わせて










毛玉ではしゃぐ





へんしん!




女の子たちが劇を始めた

「人魚姫」




人魚姫の衣装をつくろうと誘ってみた


海だった布を切り裂いて
ひとりずつの衣装に



水面の光だった折り紙を
人魚の鱗に






     


男の子はマントです



次回は、人魚姫のお話から始めましょう

みなさん、衣装をお忘れなく!

楽しみにお待ちしています。